自家発電設備の点検基準が改正されたのは、ご存じですか?

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平成30年6月1日改正

日本は災害大国です。

幾度となく震災に見舞われ甚大な被害を受けております。

災害時にライフラインである電気を確保することは非常に重要であり

また、不特定多数が出入りする施設では、自家発電設備の設置を法的に義務付けております。

にも拘わらず、部品交換や点検整備がされない『無メンテに近い状態』で『何十年と長期間設置』されている自家発電設備が非常に多いという実態が問題視されてきました。

そこで、消防庁は保全の重要性を周知すると共に、有事の際に整備不良で正常稼働しなかったという最悪の事態を阻止すべく『点検基準の改正』に踏み切っております。

運転性能の点検方法は負荷運転のみ → 負荷運転、又は内部観察

負荷運転の点検周期は1年に1回 → 6年に1回に延長

なるほど! それでは、負荷運転か内部観察を1度やってしまえば
その後5年間は何にもしなくても良いと勘違いしてしまいがちですが決してそうではありません。

その5年間についても、発電設備が正常に運転可能となるよう
しっかりと『点検=予防保全』しなければなりません。

それでは、『負荷運転と内部観察』どちらがいいの?

実際には内部観察の費用は、数多くのエンジン部品の分解や取り外しが発生し
非常に高額となるケースが多いため、負荷運転が困難な場合を除いては
負荷運転(主に疑似負荷運転)を行うことが一般的と言えます。

なので、現実的な点検周期を簡単にまとめると、こんな感じになります。

■点検周期

負荷運転(実負荷運転、疑似負荷運転)
1年目 点検(予防保全)
2年目 点検(予防保全)
3年目 点検(予防保全)
4年目 点検(予防保全)
5年目 点検(予防保全)
6年目 負荷運転(実負荷運転、疑似負荷運転)

実際の負荷運転(疑似負荷運転)はこんな感じになります。

■負荷運転(模擬負荷運転)

①保護装置動作試験

②模擬負荷試験
負荷機側設置

発電機側接続

③模擬負荷設置

④計器測定
自動盤側

エンジン側

点検(予防保全)はこんな感じになります。

■点検(予防保全)

①エンジンオイル入替
抜き取り

新油注入

②オイルエレメント交換

取り外し

新品装着

③燃料エレメント交換

取り外し

新品装着

④冷却水入替

抜き取り

クーラント液注入

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この記事はTECS事業部が執筆しました。

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