ベント型鉛蓄電池~紹介~

電解液【※1】の入った電槽(容器)に電極板が入れられている
構造の鉛蓄電池を「ベント型据置鉛蓄電池」といいます。
※1:電解液=希硫酸と呼ばれる低濃度の硫酸

ベント型の特徴

①定期的な補水が必要
・充電をすると電解液と電極で化学反応が起き電解液の中の水分が失われたり、
 自然蒸発により電解液が減ります。
 そのため、定期的に電解液量をチェックして精製水を補充します。
 補水をしないと充電効率が悪くなり、蓄電池の劣化を早めます。

②圧を逃がすための通気孔がある
・蓋の部分に、化学反応や自然蒸発で出た酸素や水素ガスを逃がすための
 通気孔があります。
 通気孔がないとガスの逃げる場所がなく電槽が膨張し、最悪の場合割れ
 てしまいます。
・ガスが充満すると、周りの銅などと化学反応を起こし緑青と呼ばれる錆
 を発生します。

③触媒栓を付けて電解液の減少を抑える
・通気孔の部分に触媒栓と呼ばれる黒い筒状の栓を取り付けることで、
 化学反応等で発生した水素ガスや酸素を吸収することが出来ます。
 また触媒栓を使って化学反応を起こすことで水蒸気を発生させます。
 水蒸気は冷却されて水滴となり電解液中に戻されるため、電解液の減
 りを抑えられます。

取替時期の基準

①期待寿命
・蓄電池には期待寿命と呼ばれる使用可能期間が設定されています。
 使用環境や物の状態によって期間は変化します。
 周辺温度や電解液の量・希硫酸の濃度が重要となります。

②電解液の状態
・電解液の量が大きく減ると電極を劣化させます。
 定期的に精製水を補水して劣化を防ぎます。
・電解液(希硫酸)の濃度が基準値から外れると充電効率が悪くなり、
 電圧が悪くなります。
・使用年数が経過すると電槽や触媒栓が劣化し、
 電解液中に不純物が入り込み電解液が劣化します。
 劣化が進むと変色する場合もあります。

③外観
・使用年数が経過したり使用環境による劣化で、
 膨張しひび割れや発生したガスによる端子部の腐食等が出てきます。
 定期的に点検清掃をして劣化を抑制します。

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